オフィスのWi-Fi|買うか月額で借りるか、5年の総額で比べる(2026年9月版)

オフィスのWi-Fiには、機器を買って自社で管理する方法と、月額のサービスとして借りる方法があります。借りるほうは初期費用がかからず保守も任せられますが、使い続ける限り月額が発生し、契約期間の縛りもあります。ここでは月額型の代表的なサービスの公式料金を確認し、5年使った場合の総額を計算しました。

このページの立場について(先にお読みください)

このページは株式会社オフィスゲートが運営しています。当社はLAN配線・Wi-Fi構築の工事を行う事業者であり、このページで扱う内容の施工を請け負う立場にあります。Wi-Fi機器の自社製品は提供していません。

掲載内容は各社が公式サイトで公開している事実のみです。機器を購入する場合の製品比較は現在準備中です(メーカー各社の価格はオープン価格・販売店ごとの設定が多く、公式サイトで確認できた金額がないためです。確認でき次第、順次掲載します)。

月額でWi-Fiを借りる場合の料金

NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」は、アクセスポイント装置を月額で借りて使うサービスです。インターネット接続環境がある場合、初期費用は不要と明記されています(設置・設定や配線工事は別途)。

プラン 月額(1台) 最低利用期間 中途解約金
ライト6プラン 2,200円 24か月 5,500円
ハイエンド6プラン 4,180円 24か月 11,000円
ハイエンド7プラン 4,950円 24か月 11,000円
ハイエンドExプラン(5年タイプ) 6,050円 24か月 残月数×3,740円
ハイエンドExプラン(2年タイプ) 9,350円 24か月 残月数×9,350円

いずれも税込・Wi-Fiアクセスポイント装置1台あたりの月額です。オプションとして訪問修理が月550円/台、LAN給電が月440円/台(5年タイプ)または880円/台(2年タイプ)と記載されています。確認日:2026年9月13日。

1台あたり5年で13万〜30万円になります

月額だけを見ると手頃に見えますが、Wi-Fiは一度入れたら何年も使い続ける設備です。5年ぶんを計算すると次のようになります。

プラン 1台・5年の合計 3台・5年の合計
ライト6プラン 132,000円 396,000円
ハイエンド6プラン 250,800円 752,400円
ハイエンド7プラン 297,000円 891,000円

※公表価格から当サイトが計算したものです。設置・設定費用、配線工事費、オプション料金は含みません。

台数ぶんだけ月額がかかる点に注意してください。フロアが広い、階が分かれている、倉庫が別棟にある。こうした条件では2台・3台と必要になり、月額もその倍数になります。

借りる方式が向いているのは、初期にお金をかけたくない場合、社内に管理できる人がいない場合、店舗などで機器が壊れたときにすぐ交換してほしい場合です。逆に長く使う前提で台数が多いなら、買って自社で持つほうが総額は下がります。何年使うかを先に決めてから、どちらにするかを選んでください。

見落としやすいのは「LAN給電」の扱いです

業務用のアクセスポイントは、天井や壁の高い位置に取り付けます。そこにコンセントがないことが多いため、LANケーブルで電気も一緒に送るPoEという方式を使います。

ギガらくWi-FiではこのLAN給電がオプションで、月440円または880円(1台あたり)と記載されています。5年で1台あたり26,400円〜52,800円です。台数が増えるほど、この金額も積み上がります。

一方、PoE対応のスイッチを1台入れれば、その口数のぶんだけアクセスポイントに給電できます。台数が多いほど、スイッチを持つほうが有利になる構造です。見積もりを見るときは、給電をどうしているかを確認してください。

家庭用のWi-Fiルーターを会社で使うと、何が起きるか

「家電量販店で買ってきた機器で十分では」という相談はよくあります。違いが出るのは次の点です。

  • 同時につながる台数:家庭用は同時接続の想定台数が少なく、人数ぶんのパソコンとスマートフォン、それにプリンタや決済端末が加わると不安定になります
  • 複数台での連携:業務用は、複数のアクセスポイント間を移動しても接続が切り替わるように設計されています。家庭用を複数置くと、移動のたびに切れることがあります
  • 電波の設計:業務用は使うチャンネルや出力を調整できます。家庭用を並べると互いの電波が干渉して、増やしたのに遅くなることがあります
  • ネットワークの分離:来客用と業務用を分ける機能(VLANやゲストSSID)は、業務用のほうが確実です

現場から見た、つながらないときの3つの原因

当社はLAN配線とWi-Fi構築の工事を行っています。「Wi-Fiが遅い」という相談で、実際に多い原因を挙げます。

  1. 電波ではなく、回線が詰まっている

    Wi-Fiを疑う前に、有線でつないだパソコンで速度を測ってください。そこで遅ければ原因はWi-Fiではなく、インターネット回線かルーターです。クラウドの利用が増え、Web会議や動画、バックアップが重なると、契約している回線の実効速度を超えます。アクセスポイントを増やしても解決しません。

  2. アクセスポイントの置き場所が低い、または隠れている

    電波は上から下へ広げるのが基本で、天井付近に付けるのが最も効率的です。棚の裏、床の上、金属製のラックの中。こうした場所に置かれていることが実際によくあります。壁1枚でも電波は弱まりますし、金属と水は特に通しません。位置を変えるだけで改善する例は少なくありません。

  3. 増やしすぎて、電波どうしがぶつかっている

    つながらないからと機器を足していくと、同じチャンネルの電波が重なって互いに邪魔をします。台数を増やすときは、どのチャンネルを使うか、出力をどれだけ絞るかを設計する必要があります。業務用の機器を使う理由の半分はここにあります。増設の前に、今の電波状況を測ってから判断してください。

このページの出典

以下は2026年9月13日に確認した公式ページです。

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